三育教育の特徴

こころ(愛)・あたま(智力)・からだ(実践力)を育て、バランスのとれた人物の育成をめざす教育です。

「真の教育は、ある勉学の課程を修めることよりももっと深い意味を持っている。真の教育は、将来の奉仕の喜びのために生徒を準備させる。」(エレン・G・ホワイト著『教育』2p)

こころ 聖書の教える「愛」を基盤として心身の健やかな成長をはかる

愛されている、受け入れられている、認められている、かけがえのない存在である「わたし」。

そんな自己像を持つことができれば、自己肯定感を持つことができれば、子どもたちは多少の困難なんかにくじけず、しっかり立ち向かうことができます。大きな夢を持つことができます。自分を大切にし、周りの人を大切にすることができます。
私たちの札幌三育小学校では、個性が尊重され、多様性が認められます。ひとりひとりの居場所があります。そして勉強やスポーツで優秀な成績をあげること以上に、他人や友だちのことを思いやったり助けたりすることが評価され、推奨されます。「自分を愛するようにあなたの隣人を愛しなさい。」と言われたイエス・キリストの言葉にならい、自分自身も他者も大切にし、共に生きることを何よりも大切に考えます。

マルチエイジ教育活動(Multiage Classroom)で人との関わりを学ぶ 

マルチエイジ教育とは、複数学年の子供たちが共に学ぶ学習スタイルのことで、年齢や文化、学力、家庭環境などの異なる子供たちによる構成を基礎とするものです。おそらく認可校としては日本で初めて本校が採用したこの教授法は、近年、欧米の初等科教育現場で、その様々な成果の大きさが最も注目を集めているもので、その利点は、「個々の能力への適切な指導の実現」や「継続的・発展的学習の強化」、「多様性への理解の促進」等々、数多く確認されています。この学習スタイルでは、それぞれの子どもたちは、単に教師からの指導だけでなく、共に学ぶ年齢や能力の異なる複数の児童同士が、教えられ、同時に教えるという相互学習の機会を持つことができます。
本校では2003年度よりこのクラス形態を取り入れています。科目によっては、全校児童を縦割りにして、オープンスクールの学習環境の中で学校全体を一つのクラスとしてとらえ、複数の教師によるチームティーチングで指導にあたっています。学習活動の母体は、ファミリーと呼ばれる小グループです。集団活動を通して、思いやりの心、自主自立の精神、コミュニケーション能力などを身につけることをめざしています。本校は「多年齢の子どもたちと関わりあえるほど子どもの能力はのびる」と考えます。

少人数教育でひとりひとりを大切にし、個性を磨く

本校は創立以来、少人数体制にこだわってきました。1学年10名以下という少人数クラスでは、教師が一人ひとりに対してきめ細やかなケアをすることができます。子どもたちは皆、異なる宝石の原石のようです。一人ひとり異なる輝きを持ち、異なる個性を持っています。その個性を見つけ、磨いていくことが私たちの喜びです。
少人数ではコミュニケーション能力が低くなるのではないかと心配される声も聞かれますが、少人数だからこそ、子どもたち同志の関わりは深く、密度の濃いものになります。時には摩擦が大きくなることもあります。特に低学年から中学年にかけては、その傾向が強く出ることがありますが、関わらざるを得ない繋がりの中で、少しずつ互いの個性や特性を理解し、認められるようになっていくのです。卒業後、新しい進路先で活躍する児童が多いのも、異年齢児童も含めた深いかかわりの中で育ち、自分の個性を認められ、受け入れられた経験の多さに起因しているのでしょう。

ふれ合いを通して学ぶ

本校では、地域の様々な人たちとの交流活動を積極的に行っています。札幌三育幼稚園の園児との交流や老人福祉施設訪問による交流、養護学校児童との交流を通して、子どもたちは「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣く」という体験をし、思いやりの心、人を尊ぶ心を自然に身につけていくのです。このような多くの交流は、子どもたちが新たに自分を発見し、心豊かに成長するための貴重な学びの場となっています。

あたま 智力を育てる

本校は、学力を軽視することは決してありませんが、学力偏重の進学校でもありません。何のために学ぶか、なぜ学ぶかを考えることを重視します。 私たち教員は、子どもたちが自分自身も幸せで、周りも幸せにできる人物になるために、また将来なりたい自分になるために、今持っている力を最大限に伸ばすお手伝いをします。 各教科の基礎・基本を繰り返し丁寧に学習すること、自分で学ぶ姿勢を身につけることで学力の土台をしっかりと作ります。また本校では、恵まれた自然豊かな環境を活用し、心と体で直接学ぶ機会を多く設けています。教科書や図鑑、テレビや書物を通した疑似体験ではなく、自ら「なぜ」を見つけ課題に取り組んだこと、自分自身の体で感じ、心で味わったことは、子どもたちの心にいつまでも残る大切な宝物となることでしょう。

「真の教育は、科学的な知識や学問的な素養の価値を軽んじない。しかしそれは、知識よりも能力を、能力よりも善を、知的な素養よりも品性を重んじる。世は、広い知識を持った人間よりも高貴な品性を備えた人物を必要としている。才能が、堅固な原則によって支配された人物を世は求めている。」
(エレン・G・ホワイト著『教育』p266)

ポートフォリオ評価と三者面談

ポートフォリオとは「作品入れ」の意味です。ポートフォリオで、テストでは測定できない学力を評価します。
マルチエイジ教育では「どのように学んだか」ということをとても大切にします。同じ目標を目指していても、一人ひとり理解の仕方や表現の仕方に個性があるからです。ポートフォリオ評価は、学びの途中の様子(作品やノートなど)をそのまま評価することで、単なる数字だけでは見えなかった理解の違いや考え方の変化を読み取ることができます。また、ポートフォリオで「学びの足跡」を振り返ることで、自分の学習を客観的に捉える力がつきます。
本校では、年に4回、三者面談の機会を設けています。保護者に来ていただいて、日頃の生活の様子をお伝えするとともに、子どもも一緒にポートフォリオ・ファイルを見ながら学習の様子を振り返ります。それは、子どもの成長の様子を児童と保護者と教師の三者で分かち合い、理解し、認め合う大切な時間です。

■算数の場合
マイボックス(真ん中のキャビネット)には各自に必要な学習教材が入れられています。学習し終わったら教師が採点し、満点のものは左のマイトレイに、ミスがあれば真ん中のマイボックスに入れておきます。満点になるまで繰り返します。テストを含め単元のすべての学習が終了したら、ポートフォリオ評価表に教師と一緒に学習の振り返りを行い、バインダーに綴じます。

国際理解教育 英語学習

コンセプトは「英語をではなく、英語で学ぶ」
Englishに加え、Bible(聖書)やEnglish Activity(ゲームを通した学習)もネイティブなクリスチャン教師によって行われています。楽しみながら英語に親しみ、英語圏の文化についても学んでいきます。

  • Bible:マルチエイジ(3学年制)で行います。英語の讃美歌やMemory Verse(暗唱聖句)を覚え、Bible Storyを学び、英語でお祈りをします。
  • English Activity(総合):マルチエイジ(3学年制)で行います。英語圏の文化について学んだり、英語でゲームをしたり、楽しい活動です。
  • English(英会話):マルチエイジ(2学年制)で行います。少人数で会話を中心に行うことで英語表現力を高めています。
  • 英語検定、児童英語検定の受検を推奨しています。

基礎学力を高め、自ら学ぶ習慣を身につける「らくだ学習」

らくだメソッドは、国内外の様々な教育現場を体験した平井雷太氏が開発し、約30年間の実践を通して確立した「自ら学ぶ教材システム」です。「らくだ教材」(学習プリント)を使って自分で学習をすすめていきます。「できないからダメ」ではなくて、「できないこと」を繰り返し学習していく中で集中力・壁をのりこえる力などの生きる力が育ちます。人と競争するのではなく、自分のペースで、それぞれに必要な課題を学習することができます。学んでいないところも自分でできるようになっていくので、自学自習(セルフラーニング)の力が身につきます。本校では、全児童が毎日算数のらくだ学習プリントに取り組んでいて、効果を上げています。

からだ 実践力を育てる

私たちは、なぜ体を鍛えるのでしょうか。なぜ健康である必要があるのでしょうか。他者のために、社会のために奉仕するには、健康な心と体が求められます。三育の体育では、他と比較したり競争したりするのではなく、自分自身の力を知り、身体を知り、それをよりよく伸ばそうとする健全な心と体を育てることを大切にしています。

  • 朝の持久走となわとび(各週1回)
  • 水泳教室(年12回)、サッカー教室(年10回)、スケート教室(年1回)、スキー教室(年2回)

三育農園 労作教育プログラム

幼少時代に土と緑に触れる体験は、子どもの心と体の成長に非常に重要な役割を果たします。また、頭脳を明晰にします。三育農園で種をまき、作物を育て、小鳥や虫と出会い、実を収穫する、子どもたちの生き生きとした姿はそのことの証です。 特に、「そば」は、種まきから収穫、脱穀、選別、そば打ちまでのほぼ全行程に関わるので、2月に「そばうち」をして味わうその味は格別に感じられます。

教員のご紹介

高橋先生

高橋育子
(たかはし いくこ)
1.2年担当

大河原先生

大河原一義
(おおかわら かずよし)
校長 3.4年担当

増田先生

増田郁子
(ますだ いくこ)
教頭 5.6年担当

脇野先生

脇野祥実
(わきの よしみ)
5.6年副担当

須田先生

須田裕美
(すだ ゆみ)
1〜4年副担当

村沢秀和
(むらさわ ひでかず)
チャプレン

渡部祐子
(わたなべゆうこ)
会計事務

メリッサ・オカンポ
英語講師